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先日、三井住友信託銀行の「おひとりさま信託」について記事にしてみました。
その時疑問に思ったことを三井住友信託銀行に問合せてみたのでそのことを記事にしてみようと思います。
あらためて「おひとりさま信託」とは
「おひとりさま信託」をかいつまんで説明すると
というサービスです。銀行が出しているため金融商品という位置づけです。「おひとりさま信託」は信託商品にプラスアルファとして
- エンディングノートの管理
- 安否確認(見守りサービス)
- 死後事務委任サービスの団体を紹介
このようなサービスが付いてきます。信託商品にエンディングノートや見守りサービスがオマケとして付いているというイメージです。死後事務については直接関わるのではなく、提携の社団法人を紹介してもらうというかたちになります。
一番気になるのが必要な費用です。「おひとりさま信託」には「金銭信託タイプ」と「生命保険タイプ」があり、それぞれかかる費用をまとめるとこのようになります。
金銭信託タイプ | 生命保険タイプ | |
申込金 | 300万円以上(1円単位) | ①金銭信託 50万円以上(1円単位) ②死亡保険金債権信託 死亡保険金額が250万円以上 |
信託報酬 (手数料) | ①開始時:33,000円 ②終了時: ・110,000円 ・契約年数×6,600円 ③運用報酬:毎年3・9月 | ①開始時:33,000円 ②終了時: ・110,000円 ・契約年数×6,600円 ③運用報酬:毎年3・9月 ④保険契約にかかる費用 ⑤保険契約2本目以降55000円 |
死後事務費用 | 最低報酬額 33万円 (死後事務委任契約の費用) | 最低報酬額 33万円 (死後事務委任契約の費用) |
「おひとりさま信託」について私が抱いた疑問と問合せ結果
「おひとりさま信託」のパンフレットを取り寄せて読み概要はわかったのですが、ところどころわからない点もありました。たとえば、
- 死後事務の具体的な料金
- 生命保険タイプの保険料
- 未来の縁-ingノートとは具体的にどんなものか
- 身元保証のサービス
パンフレットにフリーダイヤルがあったので、電話してきいてみることにしました。
死後事務の具体的な料金
Q:死後事務委任契約をした場合、相場としていくらかかりますか?
死後事務の費用としてパンフレット上では「最低報酬33万円」とあったのですが、最低費用ではなく一般的な費用を知りたくて質問してみたところ「ケースバイケース」とのことでした。葬儀や墓をどんなものにするかによって全然違ってくるそうです。信託金が最低300万円になっていますが、内容によっては足りないこともあるそうです。しかし、概ね300万円以内で収まる前提での金額設定とのことでした。
生命保険タイプの保険料
Q:「生命保険タイプ」での保険料は大体いくらになりますか?
「おひとりさま信託」には現金を預ける「金銭信託タイプ」と保険金でまかなう「生命保険タイプ」があります。生命保険タイプでの保険料を問合せてみましたが、これもケースバイケースとの回答でした。「○歳の場合月々○○円」などと答えてもらえるかと期待したのですが、具体的な金額はもらえませんでした。保険金額、年齢、健康状態により保険料は異なるそうです。
生命保険は「おひとりさま信託」専用の保険ではなく、三井住友信託銀行が仲介する保険会社の中から一般的な生命保険を選んで加入するとのことです。
生命保険は高齢になればなるほど保険料が高くなります。健康状態の診査もなかなか厳しくなります。終身保険で加入しようとすると、高齢での加入はあまり安くない(場合にもよりますが50代半ばでおそらく月々1万円弱くらい?)と思います。
生命保険タイプは、契約時に多額の預入れが不要なのはメリットですが、高齢での生命保険加入は年齢的にむずかしいケースも多いかもしれません。契約しようとする時に生命保険タイプに加入できたらラッキーぐらいのスタンスがいいのかなと個人的には思いました。
未来の縁-ingノートとは具体的にどんなものか
Q:エンディングノートの「縁-ingノート」はどんなものですか?
「おひとりさま信託」に契約すると、エンディングノート「縁-ingノート」を書く必要があります。これはWEB上のフォームに入力していくかたちになるそうです。ここで入力した内容に沿って死後事務を委託することになるようです。
身元保証のサービス
Q:身元保証サービスは用意されていますか?
終活サービスでは、身元保証と死後事務がセットで契約できるサービスもあります。身元保証とは、入院の時の連帯保証人や、老人ホーム施設への入居時の保証人になってくれるサービスです。
「おひとりさま信託」は死後事務については提携する社団法人を紹介とあったのですが、身元保証について明記されていなかったのできいてみました。身元保証については、今のところ事例はないが、今後やるとすれば提携する社団法人が対応する可能性もある、とのことでした。
「おひとりさま信託」について問い合わせた結果まとめ
今回は「おひとりさま信託」について感じた疑問点について問い合わせた結果を記事にしてみました。
- 死後事務の具体的な料金、生命保険タイプの保険料はケースバイケース
- 未来の縁-ingノート(エンディングノート)はWEBベースのフォームに入力していく
- 身元保証のサービスは、提携する社団法人が今後対応する可能性もあり
細かい金額については、ケースバイケースで具体的な金額はよくわかりませんでした。確かにお墓や葬儀はその人その人で幅があるため仕方ないかもしれません。でも、一例としていくつかパターンが書いてあると参考になると思うのですが。。
ちなみに電話で問い合わせましたが、強引な勧誘などはなく質問に淡々と答えていただきました。ありがとうございました。
他の終活サービスもチェックしていますが、総じて思うのは「高い」。死後事務を委託しようとすると200万円は少なくとも必要かなというイメージです。もっと他のサービスも調べてみたいと思います。