50代からの終活ノート

さくっとわかる!おひとりさまシニアライフ勉強帳

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【50代】「ねんきんネット」で保険料未納はないか調べよう!画像付で詳しく解説【おひとりさま】

前回は「ねんきんネット」で、将来もらえる年金額をチェックする方法について調べてみました。

sykt.hatenablog.com

「ねんきんネット」を使ってチェックしたい点がもうひとつあります。金保険料の未納期間がないか、です。「ねんきんネット」は年金保険料の未納期間も確認することができます。

この記事でわかること・「ねんきんネット」で年金保険料の納入状況、未納期間を確認する方法
・未納期間がわかったときの対処方法
この記事を読んでほしい人・年金保険料の未納があるか確認したい
・今まで転職が多かった
・まだ年金を受給しておらず、可能な限り年金受給額を増やしたいと思っている

年金記録を確認する

ねんきんネットにアクセスし、ログインします。

「ねんきんネット」へのログイン方法は前回の記事中でも解説しています

【50代】年金額を調べるには「ねんきんネット」!画像付で詳しく解説

過去に支払った年金保険料(金額、期間)を確認するには、[年金記録を確認する]をクリックします。

[年金記録を確認する]ページにアクセスすると、下記のメニューが表示されます。

ボタンごとに詳しく見ていきましょう。

①一覧で年金記録を確認する

年ごとに加入状況を確認する画面です。

  • 加入制度:厚生年金か、国民年金か(未納の場合「未加入」)
  • その年に加入した月数
  • 勤務先の名称

このような情報が確認できます。未納分があれば、ここで確認できます。私は大学時代、20歳から就職するまで2年以上国民年金を払っていないので、未納期間があります(^^;)

②月別の年金記録を確認する

①より詳細な月別の年金記録です。少し下にスクロールすると、月別の年金記録があります。

[表示する年代]で20代、30代・・・と年代を選択すると、その時代の年金記録を確認できます。大学時代(20~22歳)で未納があるため赤いアイコンになっています。

国民年金加入記録を確認する

①や②の記録よりもより詳細な国民年金の加入状況を確認できます。

④厚生年金保険加入記録を確認する

厚生年金について詳細の記録を見たい場合、こちらのページを確認します。

国民年金保険料の納付・後払い(追納)が可能な月数と金額を確認する

保険料の免除・納付猶予期間があり、年金保険料の追納(さかのぼって支払うこと)が可能な期間がある場合、こちらのページで確認できます。

私の場合、追納可能な期間はなかったため、このように表示されました。

年金の未納期間がわかったらやること

年金の未納期間がわかったらどうしたらよいでしょうか。

免除、納付猶予で10年以内であれば追納

失業や所得の減額などで保険料の免除・納付猶予をしてもらったり、学生納付特例の承認を受けた期間がある場合、「追納」することによって年金額を増額できます。

ただし、追納ができるのは追納が承認されてからさかのぼって10年以内の未納分のみとなります。

追納すると、社会保険料控除により、所得税・住民税が軽減されますので、年末調整、確定申告することを忘れないようにしましょう。

60歳以降も保険料を支払う①(厚生年金の場合)

現職を引き続き続行し厚生年金に入れば、国民年金保険料の未納分をカバーすることができます。厚生年金は、勤務日数など一定の条件をクリアすれば、現行の制度では70歳まで加入することができます。

60歳以降も保険料を支払う②(国民年金の任意加入制度)

免除や納付猶予ではない場合、未納分については、2年以内であれば納付ができますが、過ぎると時効で納付することができません。ただ、60歳から65歳の間に「任意加入制度」で未納分の年金保険料を納めることが可能です。

任意加入制度には条件があります。

国民年金の任意加入制度の主な条件
60歳以上65歳未満
・20歳以上60歳未満までの保険料の納付月数が480月(40年)未満
・厚生年金に加入していない

https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20140627-03.html

「任意加入制度」で国民年金保険料の未払い分を補填すると、その分基礎老齢年金を増額させることができます。ただし、追加で補填した月数を足した状態でMAX480ヶ月(20~60歳=20年x12ヶ月)までしか納付できません。

例:60歳までに3年間(36ヶ月)未納期間がある場合
       → 任意加入制度で納付できる月数は60歳から62歳の36ヶ月分

 

で、・・・私はどうする???

私自身どうかというと、実際大学時代2年数ヶ月と、1ヶ月分の未納ががあります。さて、どうするべきなのでしょうか。

  • 厚生年金に加入
  • 任意加入制度を使って納付

どちらにするかは考え中です。年金を考えることは、60歳以降の働き方にも直結する問題でした。今後、いろいろ比較検討してみたいと思います。

「ねんきんネット」保険料未納はないか調べる・まとめ

今日は、年金保険料の納付状況をチェックし、未納期間がないかを調べる方法をまとめてみました。

  • 金保険料の納付状況を調べるにはねんきんネットの「年金記録を確認する」メニューから
  • 免除、納付猶予で10年以内であれば追納、それ以外の未納は60歳以降の任意加入制度を利用するか、厚生年金の加入を検討

60歳の年金保険料支払い終了が近づく50代。年金保険料の納付状況も確認しておくとよいでしょう。追納ができるのか、任意加入制度を利用するのか、厚生年金に加入し働く続けるのか。前もって検討しておくのも年金対策には有効だと思います。