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先日のクロネトヤマト、東京ガスに続いて、今日も見守りサービスについて調べた結果をまとめてみたいと思います。
sykt.hatenablog.com
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象印マホービンの見守りサービスは「みまもりほっとライン」です。象印はポットで有名なメーカーですね。
(※2022年8月現在の情報です)
象印の見守りサービス「みまもりホットライン」とは
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」をざっくり説明すると、
無線を内臓した
ポットを設置し、ポットの使用状況(
電源オン、給湯、保温)を見守る人の
スマホに送信する
ポットはレンタルで、新品を貸与してくれます。
象印の見守りサービス「みまもりホットライン」のしくみ
象印の見守りサービス「みまもりホットライン」のしくみを詳しく見ていきましょう。
出典:みまもりほっとライン・サービス内容・料金について
説明がわかりやすいよう登場人物を設定してみます。
- 母親:見守られる人(ポットを設置する家)
- 息子:見守る人(実家から離れて遠方で暮らしている)
①ポットを設置する
宅配便で象印のポット(iポット)が届きます。特別な工事は必要なく、コンセントをつなぐだけです。ポットはレンタル契約になりますが必ず新品が届きます。新品のポットなら衛生的にも安心ですね!
②母親がポットを使用する
母親はいつも通りポットを使います。
- 電源を入れた時
- 給湯ボタンを押した時
- おでかけキーを押した日時
- 帰宅後おでかけキー+おでかけキー・ロック解除キー・再沸騰キーのいずれかを押した日時
このようなタイミングがデータとして記録されます。
③ポット使用状況が息子あてにメールで届く
息子のもとにポットの使用状況が1日2回、メールで届きます。メールが届く時間帯は変更が可能です。
メールには電源オン、給湯ボタン、おでかけキー操作の最新5件分などのデータが表示されます。
④グラフから生活リズムを把握
パソコンからは、直近1週間の使用状況がグラフで確認できます。
ポット使用のルーティンが乱れると、
夜遅くに使われ始めると、必ずといっていいほど、体の調子が悪くなっている。また、不規則に使われ始めると、痴呆が始まりかけた徴候と考えられる。
(ポットの開発に携わった網野医師)
こういったことも考えられるそうです。
象印の見守りサービス「みまもりホットライン」は、「異常が検知されたらメールが届く」というサービスはなく、異常かどうかは「ポットの使用状況から見守る人(息子)が判断する」というしくみになります。また、
クロネコヤマトや
東京ガスのように
訪問サービスはありません。
心臓用ペースメーカや植込み型除細動器を使っている人は使用不可です。
みまもりポットの現物はここで見られる
実物のみまもりポット(iポット)の現物が見られるスポットがあります。
大阪象印本社をはじめ、東京6か所、千葉、愛知、京都、福岡にスポットがあります。
[chat face="face02.png" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]毎日使うポットだから実際に見てみるのもいいですね[/chat]
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」の対象エリア
「みまもりほっとライン」はLTE(ドコモの回線)を使っているので、LTEが使えるところなら使えます。ほぼ全国に対応していますが、エリア内でも地下や高層階、深い谷間では電波が届かない場合があります。
サービスエリアについての詳しいことは「サービスエリア」ページをチェックしてみましょう。
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」の費用
「みまもりホットライン」の費用としては、
◆初期費用 5,500円(税込) ※iポット1台につき
◆サービス利用料 3,300円/月(税込) ※iポット1台につき
◆オプション
Eメールアドレス追加 … 1件につき 110円/月(税込)
(2件まで追加が可能)
このような設定となっています。メールアドレスの追加は1アドレスまでは無料ですが、別途追加するには110円の月額が追加されます。
[chat face="face02.png" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]追加のメアドは月額で110円かかりますので注意しましょう[/chat]
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」メリット3点
「見守りほっとライン」のメリットを3点挙げてみたいと思います。
- 見守りサービスのパイオニア。20年の実績を持つ信頼感
- センサーなど特殊な装置ではなく、普段使いの家電で見守りができる
- 1ヶ月無料お試し期間が使える
①見守りサービスのパイオニア。20年の実績を持つ信頼感
象印の「みまもりほっとライン」が開始されたのは2001年。20年以上の実績があります。
今のように見守りサービスがほとんどなかった20年前に、象印はなぜこのような見守りサービスを開発するようになったのでしょうか。きっかけはひとつの事件だったそうです。
1996年4月、東京池袋のある下町でひとつの悲劇が起きました。
病気の息子さんと看病していたご高齢のお母さんが亡くなってから1ヵ月後に発見されるという悲しい事件。このニュースにショックを受けた医師・網野氏から象印に『日用品を利用してご高齢者の日々の生活を見守る仕組みができないか』との相談が寄せられたのでした。
象印みまもりほっとライン iポット誕生秘話
依頼を受けた象印はNTTドコモ、富士通の協力を得て、2001年3月に開始しました。以来20年以上サービスを提供しています。高齢化社会で高齢者ビジネスに参入する企業は多いけれど、長続きする会社は多くないという話もききます。見守りサービスで20年以上続いているという信頼感は大きなメリットです。長年蓄積されたデータで、公式ウェブサイトもとても充実しています。
②普段使いの家電で見守りができる
普段使っている「ポット」という家電で見守りができるのは大きなポイントです。見守りサービスというのは「日常生活に介入しない」という点が重要です。大げさな監視カメラやセンサー機器は見守られる側の自尊心を傷つけます。
その点、日常的に使う家電であれば抵抗なく見守りサービスを取り入れることができます。
③1ヶ月無料お試し期間が使える
「みまもりほっとライン」は1ヶ月無料のお試し期間があります。見守る側も見守られる側もその使い勝手をチェックできます。1ヶ月無料なら自分たちにあったものかどうかチェックできるので安心ですね。
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」のデメリット2点
「みまもりほっとライン」について、個人的にデメリットだと感じる点が2つありました。
- そもそもポットを使う習慣がない人には意味がない
- 月額費用が高い
①ポットを使う習慣がない人には意味がない
「みまもりほっとライン」はポットありきのサービスになるため、ポットを使わなければ意味がありません。冬は使うけど夏場は使わない、という人もいるかもしれませんね。
②6ヶ月未満の解約で解約手数料がかかる
「みまもりほっとライン」は6ヶ月以内に解約する場合、解約手数料がかかります。
解約料=(6ヶ月-利用料を支払った月数)×3,300円(利用料・税込)
例えば、2ヶ月使って解約したとすると、4×3300円=13200円の解約料が発生することになりますので注意が必要です。
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」と東京ガス「の見守り」を比較
象印の「みまもりほっとライン」は東京ガスの「親の見守り」に似ているので比較してみましょう。
項目 |
東京ガス
「親の見守り」 |
象印
「みまもりほっとライン」 |
月額(税込み) |
980円 |
3,300円 |
初期費用 |
9,000円 |
5,500円 |
設置物 |
・ドアにセンサー
・ホームゲートウェイ |
電気ポット |
対象エリア |
東京・千葉・神奈川・埼玉 |
全国 |
見守りデータ |
【アプリ】ドアの開閉ごとにプッシュ通知
気になった時に開閉時刻を確認できる |
【Eメール】ポットの電源オン、給湯ボタン、おでかけなど
1日2回メールが届く |
訪問サービス |
依頼すれば訪問してくれる
※有料:1回6000円 |
(なし) |
その他 |
健康相談サービスがある
24ヶ月未満の解約で解約手数料 |
6ヶ月未満の解約で解約手数料 |
月額は「みまもりほっとライン」の方がかなり安いです。
対象エリアについては「みまもりほっとライン」は全国展開ですが、東京ガスの方は首都圏に限られています。
東京ガスの方は訪問サービス(有料)が付いていますが、「みまもりほっとライン」はなし。「みまもりほっとライン」は状態がひどくはないけれどちょっと気になる、という場合によさそうですね。
象印の見守りサービス「みまもりほっとライン」まとめ
今回は象印マホービンの見守りサービスを調べてみました。
- 「みまもりほっとライン」はサービス開始20年以上の老舗
- ポットの使用状況を1日メールで知らせてくれる
- 月額3,300円(初期費用5,500円)
- 1ヶ月のお試し期間あり
個人的には、サービスを開始して20年以上継続しているという点がすばらしいと思いました。悲しいニュースを見た医師の思い、医師からの提案に応えるかたちで象印、NTTドコモ、富士通が一致団結して開発したというストーリーにもぐっとくるものがありました。
クロネコヤマト、東京ガス、象印、3社の見守りサービスを見てきて、その中では象印はちょっと高めです。でも、信頼感という点では象印が圧倒的に高いです。
見守りサービスというのは、はじめたらある程度長期にわたりお世話になります。加入したのにすぐ撤退したなど、企業がそのサービス提供をやめてしまっては困ります。20年以上の実績がある象印はその点でもとても安心感があります。
さて。自分がおひとりさまとして使う立場になって検討するとなると、訪問サービスはあった方がいいかな・・・その方が安心。「みまもりほっとライン」や東京ガスの「親の見守り」は親子でやりとりする場合に向いていますね。
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